インスリンポンプ療法の導入にあたっては、ポンプの設定・操作方法やアラーム対処法、注意事項を含め、この療法について、十分にご理解いただく必要があります。
該当する項目をお選びください。回答が表示されます。
- インスリンポンプ療法はどこで受けられますか?
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まずは、主治医にご相談ください。
ご参考として、糖尿病患者さんと医療スタッフのための情報サイト「糖尿病ネットワーク」ウェブサイトをご紹介します。
糖尿病ネットワークウェブサイト内の「インスリンポンプ情報ファイル」ページで、取り扱い医療機関の検索ができます。
下記ボタンをクリックすると、インスリンポンプ取り扱い医療機関の一覧ページに外部リンクします。 - インスリンポンプと注射の大きな違いはなんですか?
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持効型インスリンは、予測が困難な速度で吸収されることがあります。これが毎日の血糖値が大きく変動する理由の1つです。
インスリンポンプは、持続型インスリンよりも予測しやすい超速効型インスリンを用います。さらに、インスリンポンプは持続的かつ正確で、個人のニーズに合わせて1日中変化しうるインスリン必要量を微量に調整・注入します。
インスリンポンプによる治療が適切かどうかは、必ず主治医にご相談ください。 - どこに注入セットを挿入するのですか?
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「インスリンの吸収率が最も安定している」という理由から、多くの方々が腹部への挿入を選ばれています。 ご自身が満足のいく場所を見つけるため、いろいろと試す必要がある場合もあります。
ご不明点や疑問がありましたら、主治医にご相談ください。
また、挿入箇所の選択や注意事項・挿入箇所のローテーションのページも参考にしてください。 - 挿入部位に違和感はありますか?
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はじめてポンプを使用し始めた際、若干の違和感を感じる可能性があります。
しかしポンプの装着に慣れてしまうと、次の注入セットの交換が必要になるまで、その存在を忘れているかもしれません。
挿入部位やその周辺に違和感がある場合は、赤くなっていたり、炎症を起こしたりしていないかどうかをチェックする必要があります。
挿入部位が赤くなっていたり、硬くなっている場合は、その部位での使用を中止し、主治医にご相談ください。 - 寝ている間、ポンプをどこに装着したらいいですか?
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インスリンポンプを使用されている方の中には、ポンプをベッド上で自身の隣やサイドテーブルに置いたり、ポンプ専用クリップでパジャマに留める、もしくはポケットに入れる方もいます。
また、ポンプを枕の下に置いている方もいます。 - インスリンポンプをつけたままで入浴や水泳はできますか?
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弊社のインスリンポンプは防水ですが、亀裂や電池カバーの緩みがあった場合には故障することが考えられるため、ポンプは外して使用することを推奨します。ポンプの動作温度範囲は5〜40℃のため、ポンプを装着した状態での入浴は避けてください。
SAPとしてお使いの場合、CGM機器とセンサは装着したまま入浴ができます。
比較的簡単な操作でポンプを外す事ができます。取り外す際は、こちらを確認してください。 また、取り付け時はインスリンが注入されていることを確認するため、必ず1〜2時間後に血糖値を確認してください。)
ポンプの動作確認は、「ユーティリティ」からセルフテストを実行してください。セルフテストについてはこちらを確認してください。 - インスリンポンプやトランスミッタが壊れた場合はどうしたらよいですか?
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「ポンプが壊れたかな?」「トランスミッタが壊れたかな?」と思われる場合は、すぐに病院、主治医にご相談ください。
そのほか日本メドトロニックでは、インスリンポンプやトランスミッタの使い方に関する24時間サポートライン0120-56-32-56 (フリーダイヤル)を用意していますので、専任オペレーターに状況を伝えて故障かどうかを確認することができます。 - ポンプの電池は何が使用できますか?
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単3リチウム電池、単3アルカリ電池、単3リチウム充電池、単3ニッケル電池が使用できます。
ただし、マンガン電池は使用できませんので注意してください。 - ミニメド620GインスリンポンプはSAPとして使用しなければいけないのですか?インスリンポンプとしてのみで使用することはできますか?
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ミニメド620Gインスリンポンプは、インスリンポンプとしてもご使用頂けます。
使用用途(インスリンポンプまたはSAP)に関しては、主治医にご相談ください。 - ポンプは防水ですか?
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防水です。IPX8となっており、水深3.6mの環境で最長24時間までは保護されます。
ただし、亀裂や電池カバーの緩みがあった場合には故障の原因となりますので取り扱いには十分に気を付けてください。 - ポンプの電池交換は何分以内に行うべきですか?
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5分以内に行ってください。
- トランスミッタの充電器の電池の種類は?
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単4アルカリ乾電池です。
- トランスミッタ装着時は防水ですか?
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防水です。IP28となっており、水深2.4mの環境で最長30分までは保護されます。
- ポンプとトランスミッタが一時的に離れた場合、データはどうなりますか?
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トランスミッタがポンプと離れてしまっても、10時間まではトランスミッタ内にデータは蓄積されます。
- ポンプとトランスミッタの電波は?
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2.4GHzです。
- ポンプとトランスミッタの通信距離は?
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1.8mです。
- トランスミッタを装着したまま、MRI、CTスキャン、レントゲンは受けることができますか?
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故障の原因となる可能性があるため、装着して検査を受けることはできません。
また、MRIはセンサ(金属成分が含まれるため)を抜去する必要があります。 - エンライトセンサは何日間使用できますか?
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6日間(144時間)使用できます。
旅行の際は?
- インスリンポンプをつけての旅行
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インスリンポンプをつけて旅行する場合は、必ず事前に計画を立てましょう。
予備の電池、インスリン、関連用品、血糖測定器、非常用のインスリンペンまたは注射器などが必要です。 - 飛行機搭乗時の準備
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航空機で旅行する場合は、インスリンや関連用品を機内持ち込み手荷物に入れてください。
さらに、すべての薬剤および用品の処方箋などを持参するとよいでしょう。
時差がある海外への旅行時には、インスリンポンプの日付時刻の設定を現地のものに切り替えるだけで、よりスムーズにインスリン調整をすることができます。 - 飛行機に搭乗する前のセキュリティ検査はインスリンポンプおよびトランスミッタをつけたままでも通れますか?
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飛行機に搭乗する際は、ご搭乗の航空会社又は保安検査場に空港セキュリティシステムについて事前に「ボディスキャナー(X線)」の検査があるかをご確認ください。
ボディスキャナー(X線)および手荷物X線検査に機器を曝露しないよう空港検査場係員へご依頼ください。
※人体セキュリティシステムにはX線ではない金属探知機とX線使用のボディスキャナーの検査種類があります。
※日本メドトロニックから発行している飛行機搭乗用「エアポート医療機器情報カード」をご持参いただき係員に見せてください。このカードには日本語と英語で「この機器を放射線(X線・MRI・CTスキャンなど)に曝露しないでください」と記載があります。 - インスリンポンプは飛行中や登山等の気圧の影響(注入量変化等)を受けませんか?
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気圧の変化を伴う環境では、普段とは異なる要因も加わり(時差、食事時間/内容、ストレスなど)血糖値に影響を与える可能性があります。
旅行などの気圧の変化を伴う環境に行かれる際は、事前に主治医にご相談のうえ、補食(グルコース)やバックアップ(インスリンポンプ以外のペン型注入器やインスリン専用注射針など)を携帯し、こまめな血糖測定を心がけてください。 - 飛行機の搭乗時はセンサを使用できますか?
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飛行機の搭乗時は、電波を発する機器の使用が禁止されているため、機内モードを使用してください。(機内モードに関してはこちらからご確認下さい。)
トランスミッタは10時間まで測定データを蓄積することができますので、機内モードを解除しますと蓄積されたデータをポンプに取り戻すことができます。 - トランスミッタの電波はラジオやテレビの受信に影響することはありませんか?
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影響がある可能性がございますので、以下のような対処を行ってください。
- 受信アンテナの方向を変えるか設置場所を移動させる。
- 本製品と受信器との間の距離を空ける。
- トランスミッタとポンプとの間の距離を1.8メートル以下にする。
- トランスミッタと干渉を受けている機器又は干渉源になっている機器との距離をはなす。